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ホーローの旅

レポート372 ごちゃまぜミニ探検24 収録モレ&2020年前半編

2020.1.4-4.22
岐阜県多治見市、瑞浪市、愛知県西尾市、岐阜県土岐市、郡上市、三重県桑名市、いなべ市、岐阜県中津川市、愛知県瀬戸市、長野県南木曽町


探検レポート372

新型コロナウィルス蔓延による外出自粛の“巣ごもり生活”が続いている。
5キロのウォーキングと買い物以外ひたすら自宅にこもる単調な毎日も、早ひと月が過ぎた。 在宅勤務真っ最中の3月末で仕事を辞め、本来なら退職後の規則正しい日々が心身の健康と平穏をもたらすはずであった。
しかし、最近ではコルセットを巻いても治らない腰痛と、しつこい耳鳴りに悩まされ、気づいたときには医者通いの半病人生活になっている。 いつ終わるとも知れないウィルスの脅威による漠然とした不安が、知らぬまにストレスの増幅を招いたようだ。
外出もままならない状況ではのんきにホーロー探検ともいかず、ほんの数時間の近場のウォーキングついでに町歩きを楽しむ中で、偶然見つけた看板に喜んでいる。 閉塞的な毎日を過ごす中で気晴らしにもならないが、しばらくは収束後の計画を練りつつ、ホームページの整理にいそしむことにした。
ということで、24回目を迎えた今回のごちゃまぜミニ探検は、過去のレポートの掲載からモレた画像を収録することと、1月から4月までのミニ探検の画像を更新することにした。
数えてみると、収録からモレた画像は99枚となった。 そのほとんどが2005年の探検に集中している。今でこそ見つけた看板のすべてをレポートに収録しているが、ホーロー探検を始めた当初は毎週のように探検に出かけ、その成果を綴ったレポートの更新に追われていた。
当時は無料レンタルのホームページを使用していたこともあり、容量不足を絶えず気にしながら掲載する看板を選別していた状態だった。 同じ建物に複数貼られている看板は1枚に絞ったし、数が多い金鳥やキンチョール、ローカル系看板は掲載を外すことによってその他の看板を優先させた。

探検レポート372

15年が経過した今、看板が貼られた建物の多くが消え、風景も大きく様変わりした。 機会があれば探してみたいが、ここに収録した看板の多くがその姿を消しているのではないか…。 そんな意味では、保管されたフォルダの中から看板たちの“生きた証し”を埋もれさすことなく、引き出すことができてよかったと思う。
さて、収録モレの話はこれくらいにして、4月までに行ったミニ探検について書いてみたい。 年々減少しているホーロー看板に出会うケースが少なくなった今、このところ夫婦で楽しんでいる旧街道のウォーキングで偶然に出会う機会がいくつかあった。
注意しなければ見落としそうなブロック塀や、とうに廃業した商店の軒下に看板の姿を見つけることができた。
ホーロー看板を探す作業として、グーグルストリートビューでの事前調査が当たり前となっている現状では、貴重な体験である。
外出自粛生活が続きコロナの収束が見えぬ現状の中で、人と出会うことが少ない近場のウォーキングは私にとってはかけがいのない運動であり楽しみでもある。 願わくは、看板の一枚とでも出会えれば、なお嬉しい。
(2020.4.29記)
※画像上/中山道中津川宿を歩く。古い町に古い看板あり。レトロな肥料屋さんや造り酒屋にお宝が隠れていた。
※画像下/中山道のウォーキングで出会った石仏群。ずっと昔から道行く人々を見守ってきたのだろうか。



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Profile

つちのこプロフィール
つちのこ
岐阜県在住。
歩き旅とB級グルメの食べ歩きが好きな定年オヤジです。 晴耕雨読ならぬ“晴読雨読”生活に突入し、のんびりとした日々を送っています。
2020年には、少年のころからの夢だった、北海道から鹿児島まで日本列島を徒歩で縦断。
旅の様子はブログ『つちのこ更新日記』で発信中です。


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