釜・煙突(53)
ここでは風呂釜、かまど、コンロ、ボイラー、煙突をまとめたが、よく考えるとこのカテゴリーの関連性はあまりない。強いてあげれば火を使うことだろうか。
昭和40年代の我が家の風呂釜は木の風呂桶で、ガスではなく石油の風呂釜だった。火をつけるとぷ~んと石油が燃焼する臭いが嫌だった。
※画像/愛知県(2006.3.18)
かまど(12)
コンロ・ストーブ(14)
ボイラー(4)
ガス器具(2)
風呂釜(15)
煙突(6)
ひとくちメモ
▼イソラントかまど
イソライト工業㈱ 大阪府大阪市。1927年(昭和2年)創業。珪藻土質耐火断熱れんがの販売を目的として設立。石川県能登半島で豊富に採れる天然の珪藻土の断熱特性を活かして薪ボイラー、風呂釜、かまど、コンロなどの製品をつくっている。昭和30年代はボンネットバスを使った宣伝も行われた。
▼栄かまど
現・㈱システムショップ大森。1960年(昭和35)創業。タイル職人をしていた先代社長が、当時一世を風靡したタイル製の「栄かまど」を茨城県の近隣地域の人たちに販売をしたことが原点。現在は薪ストーブの製造販売が中心。
▼マホーかまど
メーカー名詳細不明。ネット検索するとタイル張りの二連式のかまどがヒットします。今は見かけないレトロな製品です。
▼三和かまど
三和設備工業㈱ 奈良県奈良市。1953年(昭和28)に三和かまど商会として創業。
▼ヤマサ石油ストーブ
メーカー名詳細不明。煙突型灯油ストーブのようです。
▼久能木式石油コンロ
メーカー名詳細不明。【昭和31年10月17日・中国新聞】に広告が掲載されています。ネット検索するとたくさん出てくるので、石油を燃料として調理するコンロとして当時の人気製品だったかもしれません。
▼ターダガス器具
㈱ハーマン 大阪府大阪市。昭和61年に㈱陽栄製作所と㈱ターダ(旧・多田金属工業、ガスコンロ、オーブン主体)を統合し設立。看板は㈱ターダ時代のものと思われます。
▼リンナイガス器具
リンナイ㈱ 愛知県名古屋市。1920年(大正9)に石油コンロ卸売業者「林内商会」として設立。給湯機器や厨房機器など、熱エネルギー機器の製造販売を行う大手メーカー。
▼不二風呂釜
不二産業㈱ 埼玉県大宮市。1954年(昭和29)創業。厨房機器・ユニットバス・浴槽・給湯機器・家庭用風呂釜システムキッチン等住宅設備機器販売。
▼ツチヤ石油ガス風呂釜
㈱ツチヤ。神奈川県秦野市にある厨房用機械器具・ボイラー・ 風呂釜・浴槽のメーカー。
▼長州風呂釜
長州風呂釜とは現在では長州風呂が一般的に「五右衛門風呂」と呼ばれているが、五右衛門風呂のなかで鉄の釜を使っている風呂釜を「長州風呂」と言う。
▼三州釜 長州風呂
中尾工業㈱ 愛知県豊川市。1538年(天文7)創業の江戸時代から続く鋳物工場。三河地方の伝統技法による三州釜の製造は中尾工業を最後として終了。
▼要次郎釜
オケソウ住機㈱ 愛知県名古屋市。大正13年に初代稲垣要次郎が北区大曽根町内に稲垣要次郎商店を設立。小物桶類、風呂桶(浴槽)の製造を始めた。昭和23年、要次郎風呂釜の製造販売を行う。
▼金剛風呂釜
金剛住機㈱ 福岡県福岡市。1957年(昭和34)下関市で創業。1962年(昭和37)金剛風呂工業㈱に社名変更。1972年(昭和47)現社名に変更。1973年(昭和48)タイル風呂製造中止。
▼浅野煙突
㈱エーアンドエーマテリアル 神奈川県横浜市。2000年、㈱アスクと浅野スレート㈱が合併し誕生。浅野スレート(株)は、大正3(1914)年に創業した。
▼朝日煙突
朝日ストレート㈱。神奈川県横浜市。昭和20年代に「石綿」誌に宣伝を掲載した企業として掲載されています。波型スレート、煙突、パイプ等を製造販売していたメーカーのようです。