くすり 目薬(15)
目薬の看板としては何といってもロート目薬が有名。地方の老舗の薬局でわずかに発見しているが、その頻度は低い。目薬はホーロー製以外にも木製看板や貼り紙(上画像)も見つけている。今となっては貴重な資料である。
※画像/奈良県(2012.2.25)
ロート製薬(7)
参天製薬(2)
その他目薬(6)
参考 目薬の木製看板
ひとくちメモ
▼ロート目薬
ロート製薬㈱ 大阪府大阪市。1899年(明治32)大阪で信天堂山田安民薬房を創業し、胃腸薬「胃活」発売。1909年(明治42年)に点眼薬「ロート目薬」を発売した。当時の眼科医界の権威、井上豊太郎博士が処方し、商品名にはその恩師ロートムンド博士の名前をとったといわれている。「シマズイタマズ」というコピーが有名である。
▼大学目薬
参天製薬㈱ 大阪府大阪市。1890年(明治23)創業。「ヘブリン丸」という風邪薬を主力製品にしていた「田口参天堂」が創業9年目に発売。明治32年8月の東京朝日新聞に「世の進むに従ふて目薬にもこんな立派な物が出来ました」という自信に溢れた広告をしたことで一躍有名になった。
▼雲切目薬
笠原十兵衛薬局 長野県長野市。1543年(天文12)創業。「善光寺雲切目薬」は、初代笠原十兵衛が善光寺にて創製。