くすり 薬用酒(19)
このカテゴリーの筆頭は何と言っても養命酒。看板は酒屋や食料品店に下がった吊り看板が主体で、ロゴにも様々なコピーが使われている。また、蘭麝(ランジャ)酒は、朝倉氏の一乗谷遺跡の近くにある青木蘭麝堂で古くから作られている薬用酒である。
※画像/高知県(2006.5.6)
養命酒(11)
その他薬用酒(8)
ひとくちメモ
▼養命酒
養命酒製造㈱ 東京都渋谷区。1923年(大正12)創業。養命酒の歴史は、慶長年間、信州(現在の長野県上伊那郡中川村)に住んでいた塩沢宗閑翁が、雪の中で倒れていた老人を助けた。この老人が塩沢の元を去るときに、礼に薬用酒の製法を教えてくれたものが養命酒の起源だという。
1602年製造開始。1603年には徳川家康に献上され、そのときに「飛龍」の印を使うことが許されたという。日本初の商標ともいわれている。
▼蘭麝(ランジャ)酒
青木蘭麝堂㈱ 福井県福井市。1779年(寛政11)創業。1851年(嘉永4)蘭麝酒の営業販売開始。
▼吉澤仁太郎 機那サフラン酒
新潟銘醸㈱ 新潟県長岡市。1938年(昭和13)創業。機那サフラン酒本舗で新潟県で作られていた機那(キナ)とサフラン等を使った薬用酒。新潟銘醸株式会社が製造を引継ぎ販売。