日本酒・焼酎~北海道・東北
米どころ宮城県は酒米の美山錦を産し、酒蔵の数も多い。宮城県酒造組合には24蔵が加盟している。東日本大震災の津波で被災した石巻市では、昭和40年代に廃業した本間屋の酒看板を発見できたことがうれしい。
※画像/宮城県(2013.9.22)
宮城県(18)
ひとくちメモ
▼愛宕の松
㈱新澤醸造店 大崎市。1873年(明治6)創業。「愛宕の松」は『荒城の月』の詩人・土井晩翠氏が「館山の頂開く酒むしろ愛宕の松の薫いみじく」と詠むほど愛飲したことで有名。
▼南部関
(資)川村酒造店 岩手県花巻市。1922年(大正11)創業。
▼新関
㈱平孝酒造 石巻市。1861年(文久元)創業。岩手県盛岡市の菊の司酒造から分家、石巻で酒造業を開始。主要銘柄は「日高見」。「新関」の看板は力士のイラストがユニークである。
▼森泉
森民酒造店 大崎市。1883年(明治16)創業。蔵の敷地には江戸時代、岩出山伊達家の学問所だった旧有備館が隣接するが、東日本大震災で母屋が倒壊。現在は復元工事中。看板は蔵の入口に貼られている。
▼米鶴
米鶴酒造㈱ 山形県高畠町。1704年(元禄17年・宝永元年)創業。江戸末期には地元を治める上杉家の御用酒蔵を務めていた。
▼陸奥の友
岩手銘醸㈱ 岩手県奥州市。1858年(安政5年)創業、陸奥の友誕生。1955年に旧前沢町の及川酒店、吉田酒店が共同で岩手銘醸株式会社を設立。
▼萩の鶴
萩野酒造㈱ 栗原市。1840年(天保11)創業。土地の旧名・萩野村に由来する「萩の鶴」が主要銘柄。
▼大鳳
㈱大鳳酒造森巳本店 村田町
▼二木野
蔵元不明 岩沼市で看板がかかっている建物を発見。
▼男山
蔵元不明
▼福の玉
本間屋 石巻市。昭和40年代に廃業
▼酔舞・伊達兜・古清酒
㈱浅勘酒造店 大崎市。1919年(大正8)創業。酔舞の酒名は能楽「猩々舞」に由来している。
▼玉ノ緒
橋平酒造店 大崎市。1790年(寛政2)創業。
▼金の井
金の井酒造 栗原市。1915年(大正4)創業。製材業を営んでいた初代・三浦順吉氏が酒造りを開始し、綿屋酒造店として創業。