ケチャップ(14)
ケチャップはなんといってもカゴメが有名である。カゴメのトマトケチャップは1908年(明治41年)に発売されている。琺瑯看板では“姿モノ”と呼ばれるケチャップ看板がマニア垂涎モノである。
※画像/滋賀県(2009.2.1)
カゴメケチャップ(7)
その他ブランド(7)
ひとくちメモ
▼カゴメケチャップ
カゴメ㈱ 愛知県名古屋市。創業者の蟹江一太郎が1899年にトマトの種子を譲り受けてトマトの栽培を開始したのが始まり。1903年に国産トマトソースの製造に成功し、1908年(明治41年)
- トマトケチャップ、ウスターソースの製造を開始。カゴメソースとケチャップの琺瑯看板の種類は多く、中でもケチャップの瓶を模った姿看板は有名。
▼デルモンテトマトケチャップ
日本デルモンテ㈱ 東京都港区。1961年に長野県千曲市に吉幸食品工業株式会社を設立のが始まり。米国デルモンテ社との技術提携によりデルモンテ・トマトケチャップ、トマトジュースの製造販売を開始した。現在はキッコーマングループの中核企業として事業を行っている。
琺瑯看板は少ないようだ。千葉県や宮城県に集中的に貼られたようだ。
▼イカリケチャップ
イカリソース㈱ 兵庫県西宮市。創業は1896年(明治29)。代木村幸次郎が、日本で初めてウスターソースを開発・製造した「山城屋」を大阪市阿波座に開業したのが始まり。2005年倒産。現イカリソースはブルドックソースが支援し再発足をしている。錨つながりで、一時期CMキャラクターにポパイを使用していたことがあった。琺瑯看板としてはアイテム数も多く、特に九州では多く発見している。広告戦略を積極的に行っていたメーカーだのようだ。
▼ナガノケチャップ
㈱ナガノトマト 長野県松本市。1940年創業。1957年(昭和32)に農産加工を生業とした民間企業「長野トマト㈱」として設立。琺瑯看板は地元の長野県だけでなく、九州でも発見しており、広範囲なエリアに貼られたようだ。
▼ブルドッグケチャップ
ブルドッグソース㈱ 東京都中央区。1902年(明治35)食料品卸商三澤屋商店として創業。大正時代にはソースと同じイギリス発祥であり、当時日本国内でブームとなっていたブルドッグを商標にした。
▼森永ケチャップ
森永製菓㈱ 東京都港区。1899年(明治32)創業。1947年(昭和22)製造。終戦直後、菓子や食品の原料は厳しい統制下にあった。そんな中、ケチャップ、ソース等の統制外原料を使って市場に提供された食品もわずかだが存在していた。(現在は製造していない)