ホーローの旅
レポート14 終わりの城下町、犬山から岐阜へ
2005.3.12
愛知県小牧市~犬山市~岐阜県各務原市~坂祝町~岐阜市~富加町
夢にまで琺瑯看板が出るようになってしまった。
土壁が剥がれかけたいかにも古めかしい蔵の羽目板に、小さな赤い琺瑯看板がついている。何やら薬らしきロゴが見える。何だろうとカメラを持ち近寄ったところで、一瞬のうちに実体はなくなり、夢であったことをぼんやりと悟るのである…
。
すっかり琺瑯の魅力に取りつかれてしまったようだ。週末が待ちどうしくて仕方がないのだ。木曜日あたりからそわそわし始め、金曜日には地図と首っききになる。
琺瑯探検の楽しみは、宝探しを彷彿させる見つけることのプロセスと、見つけたときの喜びであろう。
幼いころの、何にでも好奇心を持ち毎日が発見の連続だった時代に逆行していっているのかもしれない。
さて、今回は小牧市から犬山を経由し、各務原~坂祝~岐阜~伊自良~富加町を訪ねた。距離があるので、ひとつの町をじっくりと探検するほどの時間をとらなかったが、これまでの探検の経験値から、琺瑯たちが生息している場所をある程度推測することができるようになってきた。
ヒット率は高くなかったが、収穫もそれなりの一日だった。
(2005.3.31記)