ホーローの旅
レポート２ 美濃焼の町・多治見から中山道御嵩宿へ
2005.2.6
岐阜県多治見市～可児市～御嵩町
私が住んでいる多治見市には琺瑯看板があるんだろうか？ これまで気にも留めなかったので、ホーロー看板を見た記憶がない。
半信半疑ながら、自宅から適当に車を走らせると、あったではないか！旧道に面した食料品店の倉庫の壁に定番の「金鳥」と「キンチョール」。
そして、可児市へ抜ける旧街道沿いのトタン車庫の軒下に、派手な地酒の看板。 「とりみねせん」と読むのだろうか。後で調べてみたら「うほうせん」だった。うーん、読めん。
多治見から可児へは旧国道248号線を走るが、まったく収穫なし。ＪＲ太多線が並行して走っているが、この辺りは宅地開発が盛んなだけに、古い家屋も見当たらない。
御嵩町に入ったところで、中仙道の宿場町を中心にぐるぐる巡る。
御嵩宿はこじんまりとしているが、江戸時代の街道の雰囲気が残っている。しかし、看板は見当たらない。 わずかに閉店した食料品店に下がったペプシやたばこの看板のみだった。
御嵩町の中心部から国道２１号線に出ると、コンビニの前にたくさんの看板が貼りついた傾いた家屋が見えた。今度はなんと、看板屋敷だ。
「たくあんの素味よし」…この大看板は目立つ。そして、なんと「ホテル知里」のブリキの大看板の下にお宝が４枚隠れていた。
「おい、ホテル知里!邪魔だっちゅうの」 おそらく「金鳥」の菱形看板かと思うが、剥がされた跡もあり、往時はなかなかのパフォーマンスだったことが分かる。
それにしても残念だ。「ホテル知里」の看板を剥がしてやろうかとも考えたが、人目が気になるし…。
適当に探してみた１日だったが、思わぬ看板屋敷との遭遇がうれしかった。
（2005.3.14記／2008.1.14加筆／2011.5.9改題）
※2009年8月、上の画像の物件が取り壊され、跡地に倉庫が建っているのを確認。
