琺瑯看板探検隊が行く

ホーローの旅

レポート21 琵琶湖北岸探検

2005.4.2
滋賀県長浜市


探検レポート21

前回の福井の探検で、琵琶湖北岸沿いに米原まで走ったとき、古い土蔵や板壁の家屋がたくさん目に止まった。
長浜、木之本は歴史のある町なので、お宝の臭いがぷんぷんと漂ってくる。(次は琵琶湖周辺の集中探検やなぁ)…と漠然と思っていた。
副隊長のあんもんといつものように、米原から琵琶湖沿岸に行ったところにある道の駅で待ち合わせる。今回の狙いは滋賀県に多いとされるくすり系の看板だが、虎姫町、木之本町の探検が甘かったのか、お宝ゲットは満足のいくものといえなかった。琵琶湖北岸の小さな集落で、「ムシオニン」という虫下し薬の琺瑯看板を見つけた。撮影するときにこの家の人に尋ねたら、自分が嫁入りしたときにはあったから、かれこれ40年以上もここに貼ってあるとのこと。
そこまではよかったが、この集落に他にはないかと聞いたら、「ないねぇ」との返事。しかし、すぐ50メートル先の蔵に同じ看板が貼ってあった(笑)。
この日は大した収穫もなく一日が過ぎていった。(このまま日没になるかなぁ、)とあきらめムードも漂ったが、さにあらず。救いは最後に回った集落で見つけたタバコのレアものであった。
「コバタ」と書かれた戦前モノである。こうしたお宝が狭い路地の集落の板壁に、風雪に耐えてじっと眠っているのがなんともいえずに愛おしかった。
琵琶湖探検の旅は始まったばかりである。自宅からは片道100キロと遠いが、足繁く通ってみたいと思う。
(2005.4.17記/2008.1.28加筆)



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つちのこプロフィール
つちのこ
岐阜県在住。
歩き旅とB級グルメの食べ歩きが好きな定年オヤジです。 晴耕雨読ならぬ“晴読雨読”生活に突入し、のんびりとした日々を送っています。
2020年には、少年のころからの夢だった、北海道から鹿児島まで日本列島を徒歩で縦断。
旅の様子はブログ『つちのこ更新日記』で発信中です。


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