ホーローの旅
レポート261 ごちゃまぜミニ探検15 2012年上半期編
2012.2.19-4.21
岐阜県海津市、川辺町、七宗町、八百津町、可児市、下呂市、群馬県前橋市、栃木県足利市、埼玉県久喜市、岐阜県各務原市、関が原町、愛知県犬山市、豊田市
出張ついでや観光ついで、ちょいと出かけた半日程度のホーロー探検を主にまとめる「ごちゃまぜミニ探検」も、通算15回目となった。
上半期の傾向としては近場の探検が中心となったが、3月には出張ついでに青春18切符を使って北関東の旅もした。
群馬県のホーロー看板マニア・TMさんに案内していただいたJR両毛線沿いの探検である。 この探検は強く印象に残ったものとなった。
というのも、栃木県足利市の看板商店の撮影を終えて、TMさんと別れて小山から上野行きの東北本線に乗り継いだことはいいが、そこからが悪化し始めた天候との闘いだった。
JR線沿いにあるという仁丹の看板屋敷を撮影するために、季節はずれの暴風の中を栗橋駅から往復一時間歩いたわけだが、帰路は大粒の雨が降り出し、折りたたみ傘の骨も折れるほどのひどい暴風雨となった。
ほんの10分でも看板屋敷への到着が遅れていたら、撮影はできなかったと思っている。
この探検は、兼ねてから念願だった国内最北の仁丹看板をカメラに収めるという目的だっただけに、本当にラッキーなチャレンジとなった。
また、同じく3月には定点観測の意味も込めて、岐阜県中濃エリアを中心に看板たちの生存確認調査を行ったが、思った以上に消失も少なく、春のポカポカ陽気もプラスして、ずいぶんと温かい気持ちになった。
この探検では、偶然訪ねた八百津町の酒蔵で新酒開きに遭遇し、初めて足を踏み入れた酒蔵の中に小粒な酒看板を見つけたのだ。
こうした邂逅のような出会いはなかなかあるもんじゃないと、うれしさのあまり、高い大吟醸をお土産に買ってしまうというオマケもついた。
酒蔵の看板にしかり、汽車の車窓から見える看板にしかり、願わくは“日本の原風景”のような琺瑯看板がある風景がなくならないことを切に祈りたい。
([2012.7.11記)
▼2012年上半期ミニ探検リスト
2/19 岐阜県海津市…お千代保稲荷参拝ついでの探検
3/3 岐阜県川辺町~七宗町~八百津町~可児市
3/25 岐阜県下呂市
3/31 群馬県前橋市~栃木県足利市~埼玉県久喜市…TMさんと同行した両毛線探検 4/15 岐阜県関が原町~各務原市~愛知県犬山市
4/21 愛知県豊田市
※画像上/“おちょぼさん”の愛称で親しまれる商売繁盛の神様であるお千代保稲荷参道で。串カツが有名でたくさんの店が軒を並べる。大阪新世界のだるまの串カツには及ばないけど、ウスターソースがピリッと効いて旨かった。1本80円から。岐阜県海津市。
※画像中/岐阜県下呂市焼石駅付近歩走るボンネットバス。
※画像下/愛知県犬山市の犬山城下町で。古い町並みでは、毎週土日は観光客対象にイベントが開かれている。懐かしいチンドン屋も見ることができる。幼少の頃、チンドン屋の後ろについて隣町まで行ってしまい迷子になったことがあった。今となっては懐かしい思い出だ。