ホーローの旅
レポート27 兵庫・岡山遠征②~デカンショ街道を行く
2005.5.1
兵庫県篠山市~加西市~福崎町~姫路市~たつの市~上郡町
遠征2日目は京都府園部町からデンショ街道を丹波篠山まで走り、醤油醸造で有名な龍野を経由して上郡までの、兵庫県を東西に横断するルートである。
園部の山間の小学校の校庭に張ったテントで快適に目覚めた。私たち探検隊の旅のスタイルはいつもテントである。
節約の目的もあるが、それ以上にテント生活が染み付いていることが大きい。昨年、膝を痛めて登山から遠ざかるまでは、年間40日程度は毎年のようにテントでの幕営をしていた。
副隊長のあんもんも同じく山登りのベテランなので、テントで寝ることはまったくいとわない。
コーヒーを飲んで、6時に出発。空はどんよりと曇っている。天気予報では午後から雨になると告げているが、今すぐにでも降り出すような空模様だ。
デカンショ街道を篠山までのんびりと走る。看板ロードともいえるくらい生息率が高い。篠山市の中心や古い町並みが残る河原町を集中して探すが、数は少ない。
水原弘のハイアース、由美かおるのアース渦巻き、金鳥、オロC、オロナイン軟膏を見つけるが、よく見ると骨董屋の壁面にあった。残念だがいわゆる飾り看板なので、パス。
吉川町でもボンカレーやオロCが貼られた同様な居酒屋を見つけるが、これもパス。探検レポートには載せられない。
福崎あたりで雨となった。マニアには有名な看板屋敷に行くが、モントリオコートの菱形看板が無くなっている。他のサイトで確認していただけに残念。モントリオはシャツやスーツは多いが、コートは貴重なのだ。この看板屋敷はよろず屋が隣にあり、みやこ染めの黄色い看板が壁の下に転がっていた。
激しくなった雨の中、龍野の町へ。今回の旅での最大の探検ポイントだったが、この雨では意気消沈。自転車作戦ができないのは致命的だ。それでも1時間以上を探検に割くが、結果的には車では狭い路地に入り込むのには限界があり、見落としも多かったようだ。また、駅付近をパスしてしまったことも心残りである。
龍野から揖保川町経由で上郡に向かうが、この日の最大の収穫は偶然入り込んだ集落で見つけた酒屋の養命酒。これまで岐阜県岩村町の薬屋のショーウィンドーの中に飾ってあるのを見つけているが、自然のままに残っているものは初めてである。その後も岡山県内で見つけたが、これはプラスチック製であった。
夕暮れが近づき、上郡の町に入るが、雨が激しく翌日の探検に回すことにした。 さすがにこの雨ではテントというわけもいかず、運よく予約が取れた上郡ピュアランド山の里というホテルに入る。
ここは公共の宿で、素泊まり1泊4900円、1泊2食付でも6400円だった。部屋も広くてきれい、温泉もなかなかで疲れを癒すことができた。(つづく)
(2005.5.12記)