ホーローの旅
レポート3 陶器の町で琺瑯探し
2005.2.11
愛知県春日井市~岐阜県多治見市~土岐市
底冷えがする朝から、いそいそとお宝探しの準備。
妻はあきれている。週末ごとの看板看板探しにいつしか僕はのめりこんでしまったようだ。
JR中央線の車窓から三つ目の看板を見つけていた。疾走する快速電車から一瞬にしか見えない看板を確認する動体視力が琺瑯探検を始めてすぐにしては、強度の近視にもかかわらず早くも研ぎ澄まされてきていることに我ながら驚く。
先週撮影した金鳥とNECが貼られた看板屋敷から線路に沿って50メートルほど行った大きな納屋に、その看板はぽつんと一枚貼り付いていた。
丸型のNEC蛍光灯。車を路肩に止め、狭い路地から畑のあぜ道に入り、目的の納屋を探す。 しかし、JRの車窓からよく見えても、迷路のような路地に入り込むと、看板が貼られた納屋がどこにあるのか分からない。
民家の庭先から畑の道を行ったりきたり。あまりしつこいと変質者と間違えられそうだ。 探すこと30分。ようやく見つけた。これでNECは二枚目のコレクションだ。
午後からは陶器で栄えた街である多治見市から土岐市へ車を走らせる。古くからの街ということで期待をしたが、意に反してあまり収穫なし。どうも東濃地方は琺瑯密度が低いのかもしれない。
…というよりも、僕の探索力がまだまだ弱いのだろうか。半日走り回った割りに収穫はなく、不完全燃焼で帰宅する。
(2005.3.16記/2008.1.14加筆)