ホーローの旅
レポート34 いにしえの都、奈良を目指して【後編】
2005.5.15
奈良県高取町~御所市~下市町~吉野町~宇陀市~三重県名張市
2日目の朝を迎えた。寝起きの顔がかゆくて仕方がない。まとわりついた蚊にそこらじゅう刺されてしまったようだ。
一晩中騒いでいた暴走族のおかげで、頭の中に鉛を入れられたような寝不足状態だ。
今日のポイントは明日香村、高取町、宇陀市といったところだが、結果は明日香村は空振りだった。
村の中央付近で、昆ちゃんのオロCを見つけたかと思いきや、なんと骨董屋のエセ看板屋敷だった。ニッカウヰスキーや珍しい看板もあったが、ここには掲載するつもりはない。
あまりに悔しいので石舞台古墳(写真)や高松塚古墳をちらりと覗きながら高取町へ移動した。
高取は思ったとおりの収穫があったが、中でも「朝日乾電池」という戦前モノと思しきレアものをゲット。畑のあぜ道から落ちないように撮影した。
古市では「ロート目薬」の看板を目指して自転車で回ったが、目的の看板が貼られている薬屋はあいにく日曜日とあってシャッターが下りており、泣く泣く方向転換した。
大宇陀町も同様で、ねらいの金物屋は“店主病気療養中”の張り紙があり、カーテン越しに覗くと、店内にはレアモノのスコップやツルハシの看板が…あーあぁぁ。
ともあれ、榛原町では崑ちゃんをゲットしたり、渋滞に巻き込まれた名張市では中部日本新聞(中日新聞の前身)のお宝を農家の倉庫で見つけたり、まずまずの収穫だった。
午後になり雨が降り出したこともあり、名張市赤目で探検を打ち切りにし、副隊長のあんもんの自宅がある四日市をのんびりと目指した。(おわり)
(2005.5.29記)