琺瑯看板探検隊が行く

ホーローの旅

レポート35 郡上八幡から木曽路への大横断

2005.5.21-22
岐阜県郡上市~白川村~飛騨市~高山市~長野県木曽町~南木曽町


探検レポート35

所属している山岳会のイベントに出席がてら、1泊2日で看板探しをすることにした。
イベントが開かれるのは岐阜県上宝村(現・高山市)ということなので、初日は郡上八幡から白川村、神岡町を回って上宝村までのコース。
二日目は御嶽山のふもとを縫って、開田村から木曽路に出る。総走行距離は約500キロである。
山の中を走るコースだけに果たしてお宝が待っているかどうか分からない、多分にギャンブル的なコースなのだ。
初日は、以前探検した郡上八幡のはずれ、大和町からスタートし、白鳥町、高鷲、と丹念に集落を拾いながら進む。これといったお宝は無かったが、高鷲村で見つけたくすり看板はなかなかの収穫だった。
御母衣ダムに沿って合掌造りで有名な白川村を経由し、天生峠より神岡町に抜けるつもりだったが、あいにく全面通行止めの表示が…。愕然として天を仰いだ。
ふたたび戻って清見村から国道41号に出て、神岡に入った。神岡町は小さな町の割に比較的規模が大きな商店街があり、古い店舗も多かったので大いに期待したが、琺瑯看板生息率はゼロ。

探検レポート35

どこにでもあるタバコや塩の看板すらないという、まったく期待はずれの町だった。それでも2時間近く路地という路地まで探し回ったが、やっぱり空振りであった。まあ、実態が分かっただけでもよしとするか。
時間があったらそれこそ神岡鉱山跡まで行って、看板探しをしたいくらいだったが、すでに夕暮れが迫っていることもあり、山岳会の仲間が待つ上宝村に急いだ。途中の集落で薬の看板を見つけたのはラッキーだった。
そして翌朝、今にも降り出しそうな空模様の中、出発。
広大な御嶽山の裾野を見ながら開田村を走る。レアモノの薬系をいくつか見つけ、空模様とは裏腹に心は晴れてきた。 そのまま木曽福島から国道19合繊に出て、旧中山道の町並みや商店街を探す。狭い町だが水原&由美のツーショットを見つけることができ、天気も回復したこともあり、気分が益々爽快になってくる。
勢いは止まらず、上松、大桑、須原、野尻、南木曽、妻籠と中山道沿いに探していく。「木曽路はすべて山の中」じゃないけど、レアモノの薬系の看板も多く、思った以上に山の中にもお宝が潜んでいることを実感できた探検だった。
(2005.6.2記)



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Profile

つちのこプロフィール
つちのこ
岐阜県在住。
歩き旅とB級グルメの食べ歩きが好きな定年オヤジです。 晴耕雨読ならぬ“晴読雨読”生活に突入し、のんびりとした日々を送っています。
2020年には、少年のころからの夢だった、北海道から鹿児島まで日本列島を徒歩で縦断。
旅の様子はブログ『つちのこ更新日記』で発信中です。


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