ホーローの旅
レポート369 ごちゃまぜミニ探検23 2019年度編
2019.1.14-12.7
岐阜県関市、恵那市、多治見市、下呂市、美濃加茂市、愛知県豊田市、名古屋市、犬山市、半田市、扶桑町、奈良県吉野町、長崎県西海市
6年を過ごした仙台で定年を迎え、単身赴任が解かれて自宅がある岐阜に戻ったのが2018年の暮れ。
それからしばらくは近場の探検を中心に楽しんでいたが、5月になってから胆石発作の入院を繰り返し、とどめは7月の膵臓の病による入院手術。 結局4ヶ月間のリタイアを余儀なくされることになってしまい、結果的には2019年は遠隔地へのホーロー探検の回数を大幅に減らし、宿泊ベースの探検もほとんど実現できずに終わることになった。
10月になって、リハビリがてら近場の日帰り探検を行えるくらいに体調も回復し、11月には職場復帰をすることができた。これから徐々に活動範囲を伸ばしていけるベースがようやく整った。
さて、これといった成果も出せずに中途半端な結果で終わってしまった2019年度であるが、ミニ探検としてくくれる活動もわずかばかりあるので、ここでまとめてみたいと思う。
ミニ探検を列挙すると、2019年度は以下の12回となった。
1/14 岐阜県関市
2/3 愛知県豊田市~名古屋市
3/15 岐阜県恵那市
4/5 奈良県吉野町
4/13 岐阜県多治見市
4/27 岐阜県多治見市
5/12 愛知県犬山市
10/18 長崎県西海市~平戸市
10/26 岐阜県下呂市~美濃加茂市
11/3 愛知半田市
11/10 愛知県扶桑町
12/7 岐阜県多治見市
ミニ探検という定義上、旅行や出張のでついでに偶然見つけた看板を中心に掲載しているが、ほんの数時間から半日程度で終わる近場の探検ももちろん掲載している。
私の場合は、地元の岐阜県や愛知県が中心となるのは致し方ない。 また、“灯台下暗し”という言葉がそのまま当てはまるような看板との出会いもあった。
なんと、20年来通勤で使っていた道すがらに見つけた町名看板、これには開いた口がふさがらなかった。
それほど難易度が高いロケーションでもないのに、なぜ気づかなかったのか分からない。ストリートビューにはしっかり写っているのに、私の目をかいくぐってきた看板の前を毎日のように通っていた。
そんな意味では、こうした看板との偶然の出会いも2019年の大きな成果のひとつといえるのではないだろうか。まだまだ気づかずに人知れず埋もれている看板はきっとあるはずだ。
それと、最近の社会事情を反映してのことだろうか、空き家の増加に伴って安全面による解体が進み、突如としてホーロー看板が出現するケースが出てきた。
5月に訪ねた愛知県犬山市の看板屋敷や、10月に偶然見つけた岐阜県下呂町と美濃加茂市の屋敷がそれにあたる。いずれも隣接する建物の取り壊しによって更地になり、看板が目に触れることになった例である。
こうしたケースは稀有な現象かもしれないが、願わくは看板屋敷が取り壊されてしまう逆のケースにならないように祈りたい。
15年目に入った2020年度は、お宝たちとの稀有な出会いを大いに期待し、ホーロー探検を存分に楽しみたいと思う。
(2020.1.3記)
※画像上/岐阜県恵那市岩村町。レトロ感漂う町並みを歩く。過去の世界に思いっきりワープしたような気持になった。
※画像下/同上。造り酒屋の二階から蔵の全景を俯瞰する。なまこ壁が美しい。