ホーローの旅
レポート37 信州伊那谷へ、売木峠を越えて
2005.6.4
愛知県豊田市~岐阜県恵那市~長野県羽根村~売木村~阿南町~下条村~飯田市~岐阜県瑞浪市
「伊那谷に行こう」と、突然思った。
自宅がからは中央道を使って恵那山トンネルを抜ければ、そこが伊那谷だ。車でわずか1時間弱の近さだが、琺瑯探検を始めてからなぜか目は西に向き、東を見ることはなかった。
6月に入り、伊那谷から見る中央アルプスや南アルプスの稜線が見たくなった。残雪に映える高峰と田植えが終わったばかりの稲田の青さを無性に見たくなったのだ。
おそらく、清冽な風景に琺瑯看板はきっとよくなじんでいるのではないか…と、いささかこじつけでもあるが、そんなロケーションの中で琺瑯探検をしたくなったわけだ。
ルートは愛知県小原村を経由して旭町に入り、長野県南端の売木村から阿南町、そして飯田に向かうことにした。
道草をしすぎて、結局時間切れで伊那市まで行けなかったが、思ったとおり、山々の稜線に切れ込む残雪を見ながらの探検は充分に心を癒してくれた旅となった。
(2005.6.16記)