琺瑯看板探検隊が行く

ホーローの旅

レポート413 ごちゃまぜミニ探検29 2025年度編

2025.7.6-11.10
東京都北区、新宿区、滋賀県豊郷町、長野県木曽町、大阪府大阪市


探検レポート413

ホーロー探検を始めて20年が経った。
この間に400回を数える探検と、旅先で出会った看板や目的の1枚を撮影するために出かけたミニ探検と位置付ける看板探しをしてきた。
ミニ探検の回数は年を重ねるごとに減ってしまい、2025年にはわずか4回で終わった。
ここ数年は歩き旅に夢中になっていることもあり、看板の情報も積極的に集めようとはせず、そして集まらず、そんな悪循環もあってホーロー探検に出かけようという気力が萎えていた。
腰が重くなったのも、回数が減ってしまったのも、そのままホーロー看板の減少に比例すると思っている。
21世紀も四半世紀を過ぎ、すっかり世の中は変わってしまった。
かつて看板が貼られていた古い建物はどんどん姿を消し、電車の車窓から見える景色も大きく変化した。 町を歩いても、昭和の名残りなど見つからない。

探検レポート413

昭和レトロの代名詞のようなホーロー看板がある風景は、もうほとんどないといっていいだろう。 まして、看板との偶然の出会いなど砂漠で針を拾うような確率なのだ。
ホーロー看板探検隊と称してこれまで全国を旅してきたが、そろそろ活動の終わりが見えてきたようである。
さて、この活動をいつまで続けるか…まだ結論は出ないが、しばらくはあやふやの気持ちのまま流れに任せてみたい。
2025年度のごちゃまぜミニ探検を羅列すると以下となった。 
 ・7/6-7 東京
 ・10/19 滋賀県近江八幡市~豊郷町
 ・11/7  長野県木曽町   
 ・11/10 大阪市
10月は琵琶湖に浮かぶ有人島の沖島を旅した。島は周囲6.8㎞、人口は287人。
島島の西側と東側を散策し、人がすれ違うのもやっとの狭い路地(これがメインストリート)をのんびりと歩きながら、レトロな集落の雰囲気を楽しんだ。
わずかな住人しかいない島なので、ホーロー看板を含めた広告看板の類はまったく見当たらなかった。
島を後にし、豊郷町にある1854年創業の酒蔵、岡本本家を訪ねた。
ここは以前探検で立ち寄り、『金亀』の看板を撮影していたが、蔵の内部まで見学させていただいたことで、新たに『大星』という銘柄の看板を撮影できたことがラッキーだった。

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また、11月には大阪の同好者の方から情報をいただいた仁丹看板を撮影に大阪に向かった。
まさかこんなところにというロケーションに看板はあった。
看板が貼られた板壁を覆う立て看板が邪魔して、どうやっても撮影アングルが厳しい。
隙間にスマホを差し込むように斜めアングルでシャッターを押した。
都会の片隅に残った古い家屋に貼られた看板。 ほとんどの人は気づくことはないだろう。
行きかう人たちの好奇の目に見られ、撮影していた自分がなんだか滑稽に思えたが、看板の魅力に勝るものはなく、このところ遠のいていたホーロー看板探しを楽しむことができた。
(2026.1.28記)
※写真上/滋賀県豊郷町の老舗酒蔵・岡本本家の外観。10月19日
※写真中/琵琶湖に浮かぶ有人島の沖島の風景。10月19日
※写真下/東京都新宿区の赤城坂。近くには赤城神社があった。7月7日

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Profile

つちのこプロフィール
つちのこ
岐阜県在住。
歩き旅とB級グルメの食べ歩きが好きな定年オヤジです。 晴耕雨読ならぬ“晴読雨読”生活に突入し、のんびりとした日々を送っています。
2020年には、少年のころからの夢だった、北海道から鹿児島まで日本列島を徒歩で縦断。
旅の様子はブログ『つちのこ更新日記』で発信中です。


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