ホーローの旅
レポート5 西へ、JR東海道本線沿線探検1
2005.2.13
岐阜県垂井町~関が原町~滋賀県米原市
出張三昧の日々である。
北陸方面の出張となると、新幹線で米原に出て、そこから特急「しらさぎ」に乗り換えるのが去年までのやり方。 琺瑯の魅力に取り付かれた今年からは、多少時間がかかっても乗り換えることなく、名古屋駅から直接「しらさぎ」の旅を選ぶ。車窓からは目を皿のようにして、地図とノート片手に看板屋敷を探す。
往復の「しらさぎ」の旅が効果を発揮して、今回の大量ゲットとなったのである。 副隊長のあんもんと大垣市のスーパー駐車場で待ち合わせ、車にママチャリ2台を積み込み、醒ヶ井までの旅が始まった。
ついに、これまでの一人探検から仲間を得たのだ(笑)。高校時代からの親友であるあんもんは、私の説得に負けて琺瑯探検隊に参加することになったが、力関係で隊長は当然、私。彼は副隊長兼隊員一号なのである(笑)。
さて、探検隊は国道21号線を東海道本線に沿って、西に進む。まずは水原&由美のアースのツーショット看板をゲット。特急「しらさぎ」の車窓からいつも見ていた看板である。
更に関が原、柏原、醒ヶ井とJRに沿って次々にゲットしていく。
圧巻は醒ヶ井駅周辺の看板屋敷だった。醒ヶ井から米原にかけては、東海道本線沿いでも看板が多く残っている区間だ。
醒ヶ井駅の駐車場で、クルマからママチャリを下ろし、目的の看板屋敷に向かってペダルをこぐ。雪が残る迷路のような集落の路地に入り込むと、そこから徒歩作戦に切り替え、次々に看板を見つけ出した。
それにしても、電車の車窓から見えるポイントとはいえ、よくぞ貼り付けたものである。撮影ですら、田んぼのあぜ道や線路脇にいかなければできない。
鉄道系の琺瑯看板は駅から500メートル以内の線路に隣接する家屋に集中的に貼られたそうだが、これは電車がブレーキをかけて低速になったときに看板が目に入るようにしたいがためだったという。
時は流れ、今では役目を終えてしまった看板たちであるが、車窓から目に入る看板がある風景に、郷愁を感じる幸せがいつまでも続いて欲しいと思う。
(2005.3.19記/2008.1.14加筆)