ホーローの旅
レポート56 撃沈280キロ、奥三河山間部探検
2005.9.11
愛知県豊田市~新城市~設楽町~豊根村
ずっと気になっていたのが愛知県の奥三河山間部。
何しろ山の中である。果たして、ぼつりぼつりと出てくる山里にホーロー看板の姿はあるのか、見たこともないような意外なお宝がひょっとして眠っているのではないだろうか?それとも、素晴らしい看板屋敷や看板商店がひっそりと隠れているだろうか。ずっと気になっていた疑問を解消すべく、朝から蒸し暑い残暑の日曜、お宝と涼を求めてぶらりと出かけることにした。
土岐南多治見インターから愛知万博の開催に合わせて完成した東海環状自動車道を利用し、豊田松平インターで下りる。多治見から20分程で着いてしまった。
国道301号に入り、旧下山村を目指す。山間の小さな集落を探しつつのんびりと走るが、山村でよく見る「山火事注意」の標語看板しか見つからない。 村の中心部でようやくトヨタ電気洗濯機?の看板を見つけるが、お知らせの掲示板が上から打ち付けられおり、ほんの一部分しか見えない。これまで見つけていないお宝だけに残念である。
下山村からは県道35号線に出て作手村を経由して設楽町に入った。もちろん、お宝の姿を求めていくが、集落が現れるもホーロー看板の姿はない。ひたすら長いドライブとなった。救いはひんやりとした空気だ。エアコンをつけずに窓を開けて走った。
設楽町では「ムヒ」と「アカマルみそ」をゲット。味噌の看板は、いかにもよろず屋といった感じの店にあった。そこからは茶臼山の裾野を縫うように、気になっていた旧津具村、豊根村と回るが、「中将湯」を見つけた以外はまったくの低調で、ひたすら山の中を走るドライブとなってしまった。
アタリをつけて適当に突っ込んだ道(県道20号線)が、対向車とすれ違いできないような、川沿いを通るとんでもないロケーションで、集落があるどころか、ハンドルにしがみつきながら、落石の危険を始終気にしながら走るというひどい道だった。
ようやく集落が見えてきて、忠臣学生服と酒の看板が目に飛び込んできたとき、思わず「やったー」とひとり言が出そうになったが、よく見たら、皮肉にもずっと以前に撮影した恵那市の看板屋敷だった(笑)。
(2005.9.15記)