ホーローの旅
レポート６３ 深まる秋に、飛騨路ワンディ探検
2005.10.23
岐阜県恵那市～中津川市～下呂市～関市
このところ、週末になると雨という悪いパターンが続いた。
雪が降るまでに新潟や信州方面の泊まりの探険を実行したかったが、それもかなわず、すぐそこまで来ている冬の扉を日々感じながら、ため息をついていた。
今年になってから延べ６０日を超える探険で、日帰り圏内で行ける範囲は大方回ったこともあり、コースを考えるのはひと苦労だ。
しかし、地図とにらめっこで探せばあるもので、ようやく晴れ上がった日曜、近場のコースに足を向けることにした。
自宅から国道１９号線経由で恵那市に入る。間近に迫る恵那山や中央アルプスは、早くも雪化粧している。寒いわけだ。まだ１０月半ばだというのに、吐く息が白くなっている。
恵那市は過去に何度も訪れているが、路地の隅々まで探索しているわけではなく、通ったことがない道を探せばまだまだ可能性はある。
そんなヤマ感が働いたのか、市の中心部近くでチョコレートや学生服の看板を矢継ぎ早に見つけることができた。
恵那からはお宝街道ともいえる付知街道を行くが、４月に訪れたときに街道の入口の民家にあった、地酒看板「金花水」がすでに消えていた。
また、「ビタワン」や「ノーベル乾電池」も見当たらず、すべてが琺瑯狩りの仕業だといえないだろうが、残念な状況になっていた。
いたたまれない気持ちのまま、舞台峠を越えて下呂町に出た。看板の姿はほとんど無かったが、鮮やかに色づいた広葉樹を眺めながら車を走らせているうちに、次第に心も和んできた。
そして、このところ聴いている南沙織と由紀さおり（どちらも“さおり”だ～・笑）の曲を口ずさみながらのんびりとハンドルを握った。
帰路は上之保を経由し、関市に出て探険を終えた。 （2005.11.6記）
