琺瑯看板探検隊が行く

ホーローの旅

レポート64 濃尾平野ぶらりホーローの旅

2005.11.5
愛知県あま市~津島市~愛西市~稲沢市~岐阜県海津市~愛知県瀬戸市


探検レポート64

久々に晴れ上がった日曜の午後、ぶらりと出かけることにした。
といっても、日帰り圏内は大方回っているので、コースの組み立てが大変だ。今回は、愛知県西部の稲作地帯でもある濃尾平野を横断し、木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)をくぐり抜け、三重県多度町(現・桑名市)を目指すことにした。
東名阪道を清洲西インターで下り、田園風景の中を走る。まずは旧甚目寺町だが、ぽつりぽつりと板壁の民家が出てくるも、なかなかホーロー看板とは遭遇できない。
ようやく金鳥が貼られた家屋を見つけるが、残念なことに、オロナイン軟膏の看板が白アリ看板の下敷きになっていた。こうした光景はよくあることなので、いちいち気にしてはいないが、それでもやはり気になってしまう。夜こっそりとほおかむりでもして、白アリの看板を剥がしに行こうかと思ったほどだ(笑)。
気を取り直して、旧美和町から津島市へ向かう。このあたりは過去に何度も走っているし、津島市中心部では、それこそ路地という路地まで探したと自負していたが、やはり見落としはあり、酒やレアモノの殺虫剤「アース」を見つけることができた。「うーん、まだまだ修行が足らん」(笑)。
津島市からは旧祖父江町を経由して、岐阜県海津市に出た。この町も古い建物がよく残っており、なかなか雰囲気がよいところだが、水原弘と由美かおるのツーショットを見つけたくらいで、これといったものは無かった。
そして旧多度町、結果は…完全なる×。期待していただけに、がっかりであった。
養老山脈の東の端にぶつかる集落まで走ってみたが、ホーロー看板の姿はどこにもなく、陽が傾き始めた頃を見計らって半日の探険を終えた。
…帰路の瀬戸市で、ブリキ看板をたくさん貼り付けた屋敷を見つけたが、何と、サラ金看板の下にボンカレーがちらり。本日2度目の腹立つ光景に、がっくりと肩を落として家路を急いだ(笑)。
(2005.11.18)
※画像/巨大な蔵が威圧的にそびえる風景。祖父江町



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Profile

つちのこプロフィール
つちのこ
岐阜県在住。
歩き旅とB級グルメの食べ歩きが好きな定年オヤジです。 晴耕雨読ならぬ“晴読雨読”生活に突入し、のんびりとした日々を送っています。
2020年には、少年のころからの夢だった、北海道から鹿児島まで日本列島を徒歩で縦断。
旅の様子はブログ『つちのこ更新日記』で発信中です。


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