琺瑯看板探検隊が行く

ホーローの旅

レポート66 風花舞う上州へ、群馬県紀行 前編

2005.11.19
山梨県山梨市~埼玉県秩父市~小鹿野町~群馬県神流町


探検レポート66

とうとう冬が来た。雪の便りが届いたのだ。
ずっと暖めていた新潟遠征の計画も、新聞の天気予報欄に雪だるまが並び、ネットの地域予報では、「強い冬型配置で、数センチの積雪が見込まれる」とあれば、諦めざるをえなかった。
出発直前まで地図とのにらめっこになったが、結局は群馬県内を中心に回る計画に切り替えることにした。 群馬県はこれで二回目だが、今回は馬蹄状にほぼ一周する欲張りな計画とした。
副隊長のあんもんからは軟弱と言われそうだが、ひとり旅となるため、運転疲れを考慮してホテル泊りに決め、2日間の遠征のスタートを切った。
中央道・甲府昭和インターで下り、国道140号線から埼玉県の秩父を目指す。ただ秩父を目指すわけではもちろんなく、いつものように途中の集落に寄り道しては琺瑯看板の姿を探していく。山梨県の牧丘町はこじんまりとした町だが、琺瑯君が意外にも多く生息しているようで、時間をかけてじっくりと探したいところだったが、先の長い行程を思うとそれもできず、早々に通過した。
雁坂トンネル(有料710円)を越えると、そこは埼玉県。もちろん初めての探険となるが、首都圏に近いだけに、琺瑯看板の影は思ったとおり薄い。
秩父市の三峰口駅には懐かしのSLが停まっており、凄い人だかり。この夏には静岡県の大井川鉄道でもSLを間近に見たが、私の眼(まなこ)は、その向こうにある板壁に貼られた琺瑯看板の姿を追っている(笑)。
秩父市内は中心部に行くほど渋滞がひどく、商店の軒下にオロCを見つけても車を止めることもできず、そのまま通過。

探検レポート66

皆野町経由で、群馬県境に近い吉田町と小鹿野町にアタリをつけて探険するが、「食卓塩」のオレンジバージョンやベンチ看板をいくつか見つけた以外、これといったものはなかった。
小鹿野町からは峠越えで群馬県に入った。途中には、恐竜の足跡化石が川床についた景勝地もあり、こういうのが大好きな化石オタクの僕としては、何としても道草をしたかったが、すでに夕暮れが近づいていることもあり、後ろ髪を引かれる思いで先を急いだ。
神流川沿いに開けた集落にあるよろず屋で、ようやく琺瑯看板をゲット。国道沿いにあるこの店の裏側には、オロナイン軟膏とオロC(アタックNO.1バージョン)を門に貼った民家があったが、明らかにヤラセ看板なので、撮影をパスした。
よろず屋に貼られた綿や醤油、酒やタビも飾り看板の匂いがしないでもないが、店の古さと雰囲気にごく自然になじんでおり、レポートには掲載することにした。
神流町を東に進んだところで日没となった。
今夜の宿である藤岡駅前のホテルに向かうが、酒と肴を買うため寄ったスーパーの駐車場で車から下りた途端、切り裂くように冷たい「赤城おろし」が、疲れた体をすり抜けた。
「うぅぅ、寒む~~」(つづく)
(2005.11.28)
※画像上/三峰口駅に停車中のSL
※宿泊/藤岡第一ホテル・シングル素泊り4800円 ☆☆☆☆★



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Profile

つちのこプロフィール
つちのこ
岐阜県在住。
歩き旅とB級グルメの食べ歩きが好きな定年オヤジです。 晴耕雨読ならぬ“晴読雨読”生活に突入し、のんびりとした日々を送っています。
2020年には、少年のころからの夢だった、北海道から鹿児島まで日本列島を徒歩で縦断。
旅の様子はブログ『つちのこ更新日記』で発信中です。


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