ホーローの旅
レポート7 西へ、JR東海道本線沿線探検2
2005.2.20
愛知県稲沢市~一宮市~岐阜県大垣市~垂井町~関が原町~滋賀県米原市
このエリアの最初の探検後、北陸方面に出張した。
車窓から注意深く見ていると、前回見逃したポイントや新たな琺瑯看板を見つけてしまった。もういてもたってもいられない気分になり、予定していた三重県の探検をやめて、副隊長のあんもんと再訪を決める。
一宮市のスーパー駐車場で待ち合わせ、スタートは琺瑯看板マニアの間では有名な一宮市の看板屋敷からとする。
木曽川鉄橋を渡る直前のJR東海道線の線路脇から見える看板屋敷は、圧倒的な存在感があった。おそらく、日本中どこを探してもこれほどのパフォーマンスをもった看板屋敷はないかもしれない。
ガムやしょうゆ、わた、ミシン、酒など看板の保存状態もいいが、種類もバラエティに富んでいる。
次に大垣市の看板屋敷へ向かう。桑畑に挟まれるように建つ屋敷は7枚の保存状態がいい琺瑯が貼られ、圧倒的な存在感。一宮の屋敷と比べても遜色がないほどの輝きがある。
人は住んでいないようだが、看板の保存状態が素晴らしい。
大垣~関が原にかけての東海道本線沿線にはまだまだ看板屋敷が多く残っている。すぐ近くにも金鳥とキンチョールの4枚連結貼りを見つけるが保存状態があまりに悪いため、撮影を見送る。
「仁丹」と「リミー」が貼られた屋敷は、車窓からしか見えない物件で、クルマで近づいても目的地が分からず苦労して見つけることになったいわくつきである。
近江長岡駅のすぐ横にも看板屋敷があった。「伊豆へ」と書かれた黄色の看板がユニークだ。温泉マークも面白い。昭和30年代には温泉旅行の誘致に積極的だったのだろうか。
この日はコンビニで買ったおにぎりを頬張りながら西進し、前回見逃したポイントをひとつづつ確実に拾っていった。 粉雪が舞う寒い一日であったが、充実したホーローの旅になった。
(2005.3.25記/2008.1.14加筆)