琺瑯看板探検隊が行く

ホーローの旅

レポート75 尾張地方ぶらりワンディ探検

2006.2.11
愛知県春日井市~岩倉市~一宮市~稲沢市


探検レポート75

愛知県尾張地方は、名古屋のベットタウン化が急速に進みながらも、一方でのどかな田園風景が広がるエリアだ。岩倉市から一宮市、旧尾西市にかけては古い商店街や町並みも点在している。
これまでに何度もホーロー探検を重ねているが、広大なエリアだけにじっくりと探すというところまではいかなかった。
今回は、いつもの相棒である折りたたみ自転車を積み込み、昼食後にぶらりと出かけることにした。
冷たい北風が落ち葉を舞い上げる中、春日井市から小牧市をかすめて、岩倉市に入った。名鉄岩倉駅付近は、時代に取り残されたような商店街がこじんまりと南北に伸びていた。
市営駐車場に車を止め、折りたたみ自転車を組み立てる。目指すは駅前の商店街だ。
古い履物屋が軒を連ね、店先ではパイプ椅子に腰掛けた店主と思われる爺さんが、背中を丸めて競馬新聞を読みながらタバコをふかしている。すぐ隣には廃業したくすり屋と履物屋。ここは履物の町なのか、やたら目につく。
くすり屋の軒下で「養命酒」をゲット。中途半端にテントシートが下がっているので、それこそツバメの巣を探すつもりでなければ、見つけることができないロケーションだった。
これで気をよくして、さらに自転車を走らせる。桜並木が続く川べりの肥料屋で、飼料やクロレラの看板をゲットし、駐車場に戻った。
次の目的地は一宮市だが、ここは駅近くにあるという酒看板を掲げた酒屋が気になっていた。以前、この酒屋を探しに訪れたが、見つけることができなかった。
しかし、どうしてもあきらめることが出来ず、当サイトと相互リンクしている「トンカツプレイランド」のトンカツさんに情報をいただき目的地に向かったが、残念なことに当の酒屋は廃業しており、雨戸がしまった建物を仰いだだけに終わった。
一宮市から旧尾西市の萩原町商店街を経由して、祖父江町に入った。萩原町商店街は“かなり匂う”通りだが、目を皿のようにして視線を飛ばすも、お宝の姿を見つけることは出来なかった。
しかし、いかにも“臭そうな”タバコ屋もあり、廃業した店内を覗くと、ホコリを被ったまねき猫と目が合い、思わず睨らみ返して商店街を後にした。
(2006.2.19記)
※画像上/尾西市萩原の商店街には、こうした“匂う”商店が軒を連ねる。



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Profile

つちのこプロフィール
つちのこ
岐阜県在住。
歩き旅とB級グルメの食べ歩きが好きな定年オヤジです。 晴耕雨読ならぬ“晴読雨読”生活に突入し、のんびりとした日々を送っています。
2020年には、少年のころからの夢だった、北海道から鹿児島まで日本列島を徒歩で縦断。
旅の様子はブログ『つちのこ更新日記』で発信中です。


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SINCE 2005.3.17