ホーローの旅
レポート78 菜の花ロードを行く 春うらら渥美半島の旅
2006.3.4
愛知県田原市
我が家の受験戦争もようやく終わった。塾の送り迎えや学校の行事のほとんどをカミさんに押し付けてきた心苦しさもあって、労をねぎらいたくなった。突発的だが、どこかにおいしいものを食べに行こうかで、話がまとまった。
さて、その場所だが、もちろんホーロー看板探しを併せて考えてみる(笑)。カミさんにとっては迷惑な話かもしれないが、私にとっては一石二鳥。運転はすべて僕がすることにし、渥美半島への“探検”がスタートした。
自宅から東海環状道で豊川インターまで乗り、そこから国道23号線、42号線と乗り継いで、伊良湖に向かう。
さすがに海が近いこともあり、暖かい。窓を少し開けていても風は冷たくない。 今は町村合併で田原市となったが、以前の田原町や赤羽根町、渥美町というのがなじみ深いが、まぁ、仕方がない。旧きよき地名もこうしてなくなっていくのだろうか。
海岸線に沿って、国道や旧道を寄り道しながら伊良湖岬まで走る。途中、看板を探して小さな集落に道草したばかりに、カミさんが行きたかったフラワーセンターは通り過ぎていた(汗)。
伊良湖岬で昼食とすることにしたが、恋路が浜前はクルマや人でごった返している。人気の観光地なのだ。みやげ物屋や食堂が軒を並べ、店の前では、大アサリや岩カキを焼いている。醤油の匂いがなんとも香ばしい。ちょうど昼時とあって、どこの店もいっぱいで順番待ちの盛況だったが、なんとか待たずにもぐりこめた。
カミさんは刺身とエビフライ、大アサリの定食、私はカキフライと生カキの定食を食べたが、さすがに地場モノとあって、ジューシーで旨かった。
伊良湖岬から折り返すが、今度は国道259号で北側の海岸線に沿って走る。お宝はポツリ、ポツリとしてしか出てこなかったが、初見のムヒ看板を見つけたのはラッキーだった。
看板が少なかっただけに、何度も車を止めてカメラを構えるということがなかったことが、カミさんのご機嫌をそこねることにならずに良かった。 それ以上に、甘い香りをかぎながらの菜の花ロードの旅は、春の先取りを充分満喫するには最高だった。
最も、カミさんも私も翌日は花粉症が悪化して、眼のかゆみとくしゃみの連発で大変だった。
(2006.3.10記)
※画像上/伊良湖岬へと続く恋路ヶ浜の海岸線
※画像下/通称「菜の花ロード」。菜の花畑が続く渥美半島の春の風景。