琺瑯看板探検隊が行く

ホーローの旅

レポート80 ごちゃまぜミニ探検5 ペコちゃんと遭遇!

2006.2.25-3.21
岐阜県関市、石川県金沢市、愛知県名古屋市、江南市


探検レポート80

サラリーマンを長年やっていることもあって、これまで随分いろんなところに出張した。しかし、ここ数年は出張エリアのパターンが決まってきたこともあり、ついでのお宝探しも新鮮さがなくなった。
とはいえ、会社帰りやちょっとした野暮用のついでにお宝と遭遇するチャンスを作ることもある。一日探検の規模までは行かないが、こうした探検の機会も多いので、今後も一定の量が溜まったところでレポートとしてまとめてみたいと思う。
さて、今回は出張時に撮影したのは金沢市の酒看板のみとなったが、異色のところでは、名古屋市内の徒歩探検。
投稿者のるっちさんや、某プログの情報で知ったお宝を文字通り、徒歩で見つけ出すとにした。
雑踏と喧騒の名古屋駅から歩き出す。出で立ちは、パーカーにディパック。いわゆる「秋葉族」の格好。いかにも怪しげな中年オヤジである(笑)。
気圧配置が冬型になっているので、北風が冷たいが、すぐに身体は温まってくるだろう。
最初に目指したのが中川区の商店街。笹島交差点を越えて、新幹線や、近鉄線沿いに歩き、堀川を渡ってようやくたどり着いた。40分・約5キロといったところか。
生活習慣病と肥満改善(防止ではない・笑)のため普段から週に2~3回のウォーキングを義務づけている(楽しんでいるのではない・笑)が、5キロといえば、規定距離数である。
これから歩く距離はここ数ヶ月の中でも未知の領域数になる。
名古屋付近の寂れた商店街を紹介する某プログにあった風呂釜の看板を2枚ゲット。埃をかぶっており保存状態は良好とはいいがたいが、珍しい看板である。
さて、ここからのルートだが、JR、近鉄線を渡り今度は中村区を目指す。陸橋から見る名古屋駅高層ビルは何だかあっけない。東京や大阪のように“群れていない”だけに、ポツネンとして寂しそうに見える。

探検レポート80

…というよりも、つい1時間前はあそこから歩いてきたということに感慨があるのだ。 中村区に入ってからは、るっちさん情報をフル活用して、「クレオパトラ化粧品」「マルカン酢」をゲット。中でも圧巻だったのが「不二家のペコちゃん」である。 ホーロー看板界では「グリコ」「カルピス」と並んで、“御三家”と呼ばれている。
ヤラセの飾り看板は岐阜県高山市で見つけているが、自然のままの姿で残っていたものと遭遇したのはこれが始めてだ。最も、70歳を超えていそうな店主の話では、10年くらい前までは店舗の軒下にぶら下げていたそうだが、「譲って欲しい」という人があまりにも多かったこともあり、盗難を恐れて店内の壁に貼ることにしたという。
うぐいす餅や桜餅が所狭しと並ぶ狭い店内で、当のペコちゃんは圧倒的なオーラを放っていた。かわいい“孫娘”を手放すことなく、いつまでも残って欲しいお宝であった。
徒歩の旅は続く。交通量が多い太閤通りを歩き出すが、足にマメが出来たようで、時折するどい痛みが走る。
旧中村遊郭があったという大門付近をぶらぶらと歩き、綿や中将湯の看板をゲット。この界隈は戦災から逃れたのか、いかにも下町といった感じで、狭い路地に銭湯や平屋の木造家屋が並んでおり、昭和情緒を感じるところだ。
足の痛みが継続的になってきたこともあり、ここらで地下鉄に乗ろうかとも思ったが、困ったことに、お宝探しの虫がまだまだ騒いでいる。
名古屋駅まであと3キロほどを歩くことに決め、雑多な商店が並ぶ「新幹線駅前西側商店街」を最後の目標に歩を進めた。
足の痛みは頭のてっぺんまで貫くようになり、もはや散歩というよりも“行軍”というたとえが合うくらいの、最後は顔をゆがめてゴールした、15キロの探検となった。
(2006.3.30記)
※画像上/名古屋市中川区で見つけたに廃業した銭湯



2006年探検レポートへ

Profile

つちのこプロフィール
つちのこ
岐阜県在住。
歩き旅とB級グルメの食べ歩きが好きな定年オヤジです。 晴耕雨読ならぬ“晴読雨読”生活に突入し、のんびりとした日々を送っています。
2020年には、少年のころからの夢だった、北海道から鹿児島まで日本列島を徒歩で縦断。
旅の様子はブログ『つちのこ更新日記』で発信中です。


琺瑯看板探検隊が行く
SINCE 2005.3.17