琺瑯看板探検隊が行く

ホーローの旅

レポート90 四国一周琺瑯の旅④ 土佐くろしお編

2006.5.5
高知県高知市~安芸市~北川村~東洋町~徳島県日和佐町~阿南市~兵庫県洲本市~明石市


探検レポート90

昨日に続いて、早朝出発。4日続きの好天にはならないような雲行きだ。
高知に来たら何としても寄りたかったのが、桂浜にある坂本竜馬像。何を隠そう私は竜馬オタクなのである。
高校生のときに司馬遼太郎著『竜馬が行く』を読んでからというもの、暇を見つけて竜馬の足跡を追っかけてきたが、竜馬の出生地である高知だけはとんと縁が無かった。
桂浜に建つ竜馬像は昔からのあこがれで、ぜひとも見たかったシロモノなのだ。
7時前とあって、ラッキーなことに桂浜の駐車場は無料開放されていた。目的の竜馬像は桂浜を見下ろす小高い丘の上にあった。
砂浜に建っているのを想像していたが、これには肩透かし。靴を履いた竜馬は、遠く太平洋の彼方を睨みながらどどぉぉ~んと建っていた。それにデカイ!圧倒的な存在感だった。うーん、大満足!
大学生の長男と高校生の娘に、竜馬に関連したお土産を買って出発。海岸沿いを室戸岬方面に向かう。
忘れた頃に「菅公学生服」や「キンチョール」などのポピュラーな看板がポツリポツリと出てくるが、それ以外には「マルフク」のようなサラ金系の看板もほとんど見当たらない。さすがに看板が少ない県である。
室戸岬をパスして北川村からは山越えルートで東洋町を目指す。これがとんでもない悪路で、思った以上に時間がかかってしまった。

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山の隙間に小さな集落も出てきたが、期待していたお宝はまったくなかった。 東海岸にある東洋町では時間をかけて探してみるが、「大学目薬」を見つけた他はめぼしい収穫はなく、不完全燃焼のまま、高知県に別れを告げることとなった。
四日ぶりに徳島県に突入し、四国一周の行程が終わった。淡路島に渡る鳴門大橋は暴風雨の中、慎重に通過。三原町から洲本インターまでは国道沿いに看板を探すが、狙いの「ドリームとんかつソース」の看板は剥がされており、がっかり。
明石市に上陸後は、山陽本線沿いの看板屋敷に寄って帰宅した。案の定、神戸~大阪まで延々と渋滞に捕まり、名阪経由で自宅に戻ったのが22時だった。
1750キロを走った琺瑯の旅だったが、カミさんという思っていもいない強力なパートナー&ナビを得ることができて、久しぶりに夫婦水入らずの旅行になった。
カミさんにとっては、目の色を変えて琺瑯看板を探す僕の行動にあきれていたようだが、「夏は九州だよ~」という問いかけに、まんざらでもないようだった。(おわり)
(2006.5.27記)
※画像上/桂浜に建つ坂本龍馬の像。てっきり海岸にあるものだと思っていたが、海を望む丘の上に建てられていた。



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Profile

つちのこプロフィール
つちのこ
岐阜県在住。
歩き旅とB級グルメの食べ歩きが好きな定年オヤジです。 晴耕雨読ならぬ“晴読雨読”生活に突入し、のんびりとした日々を送っています。
2020年には、少年のころからの夢だった、北海道から鹿児島まで日本列島を徒歩で縦断。
旅の様子はブログ『つちのこ更新日記』で発信中です。


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