琺瑯看板探検隊が行く

ホーローの旅

レポート94 梅雨空の北陸へ、金沢・高岡探検

2006.5.26
石川県金沢市~津幡町~富山県小矢部市~高岡市~南砺市


探検レポート94

早朝自宅を出て、名古屋駅から新幹線と特急しらさぎを乗り継ぎ、11時に金沢駅に着いた。駅前のレンタカー屋に寄って早速探検開始。
最初の目的地は金沢港近くの醤油蔵が密集した町だ。以前訪れたときは、3枚ある醤油の琺瑯看板のうち、どうしても1枚が見つけ出せず、夕暮れが迫ってくるなか、後ろ髪を引かれる思いでしぶしぶ帰ったという、苦い経験がある。
トヨタヴィッツを港のバス停に止め、醤油蔵が連なる迷路のような路地を歩くこと10分。目的の看板はあっさりと見つかった。
「友千鳥醤油」と書かれた赤字のロゴが目に眩しく、まずは好スタートが切れたことに頬が緩む。
次に国道8号線を津幡方面に向かう。小さな集落が固まった脇道に入ると、クエストⅢさんから情報をいただいていた看板屋敷がすぐに見つかった。
しかし運悪く、法事の真っ最中らしく、黒い礼服を着たお年寄りが玄関口からせわしなく出入りしている。
「あの~、そこの看板撮らせて欲しいのですが…」と、どうしても声をかけることができず、(こうなりゃあ、ゲリラしかあるまい)と思いながら、運転席の窓からすばやく隠し撮りして、逃げることにした(笑)。
この手で、更に50メートル先にあった「キッコーマン」もゲットし、再び8号線に戻った。
更に東進を続け、富山県に突入。小矢部市から福岡町、高岡市と回る。クエストⅢさんの情報もあって、久々にヒット率が高くなってきた。

探検レポート94

高岡は何度も訪れているが、これまでの印象としては、看板の棲息密度が高い町だ。この日も綿看板を見つけたし、チャンスがあれば時間をかけてじっくりと探してみたいエリアである。
梅雨入りが近いのか、それとも北陸独特の天気なのか、先ほどまでの青空が消え、どんよりとした厚い雲が覆い始め、夕暮れを早くし始めた。19時に車を返却することにしている手前、日没までが勝負である。
福野町から井波町に絞って探すことにし、適当に車を流す。前回訪ねたときは町の中心部を集中して探検したが、町外れの市道沿いにも集落は点在しており、ねらい目としては板壁の家屋や商店である。
思ったとおり、酒看板やミシンの看板をゲットすることができ、最後はキッコージョ醤油でしめくくった。
(2006.7.1記)
※画像上/醤油蔵が連なる石川県金沢市大野の風景。この一角を歩くと、潮風に乗った醤油の香りが鼻孔をくすぐった



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Profile

つちのこプロフィール
つちのこ
岐阜県在住。
歩き旅とB級グルメの食べ歩きが好きな定年オヤジです。 晴耕雨読ならぬ“晴読雨読”生活に突入し、のんびりとした日々を送っています。
2020年には、少年のころからの夢だった、北海道から鹿児島まで日本列島を徒歩で縦断。
旅の様子はブログ『つちのこ更新日記』で発信中です。


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