ホーローの旅

探検レポート　秋田県編

東北地方では比較的多くホーロー看板が残る県と言えそうだが、これまでの探検の印象としては、どうやらその見方も変える必要がありそうだ。
お宝の残存率が高いエリアは、大館市、二ツ井町を中心とする北部と、秋田市から男鹿半島にかけての西部、横手市や旧・雄物川町を中心とする東部内陸部となる。反面、まったく厳しいエリアとしては、日本海沿いのにかほ市、由利本荘市の県南部と、能代市、八峰町と続くＪＲ五能線沿いの県北部である。
また、内陸部の羽後町は以前はお宝の姿も多かったと聞くが、2008年5月の取材では一枚も見つけることができなかった。 もう一つ、秋田県で特徴的なのは、酒どころ秋田らしく、蔵元に酒看板が多く残っていることであるが、これも近年は急速に少なくなっているようだ。
2008年の取材では県内の蔵元12ヶ所を訪ねたが、看板が現存していたのは5ヵ所にとどまった。 書き留めておきたい情報として、大曲から横手に向かう国道沿いに、ホーロー看板をびっしりと貼り付けた骨董屋?がある。
ざっと見て500枚以上が野ざらしになっており、文字通りホーローの墓場と化している。県内?で精力的に集めた結果だと思うが、売買目的でここに集結してしまった可能性もありそうだ。
※画像／残雪の秋田縦貫鉄道。阿仁合付近で（2014.4.12）

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